久しぶりにLage Lundのソロを耳コピしてみました。Seamus BlakeのLive at SmallsのSubterfugeのソロです。このアルバムは2009年ですがこの頃のLage Lundって華があって最高ですね。
Subterfuge Lage Lund Solo Transcriptions
この曲は2009年に出てるSeamus BlakeのBellwetherでもやってますが(そちらはスタジオ録音)、こっちの方がかなり良いソロ弾いてます。
速いテンポでも正確無比に駆け抜けるアルペジオラインが凄い事になっています。起承転結もあり凄く良いソロ。難しいラインでもタイムと音色が一切ブレないのが凄い。個人的にはこの辺から2012年位までのLage Lundの感じが好きです。
実際に弾いてみました。
面白いフレーズを解説します
少し解説もしてみたいと思います。今回はこの中でもこのスピードでこれ弾くか!的なフレーズを一部ピックアップして解説してみたいと思います。97小節めからのフレーズです。
多分大きく捉えてDmに解決するA alt一発なんだと思いますが、順番にアナライズすると
- A Triad(これはそのままA7な感じで。)
- Bb Triad(これはBbm TriadならUSTのbIIm Triadですが、Bb MajorなのでA Triadからの流れのサイドスリップと考えると良いかと。Aから見たインターバルはb9 11 b13 です。)
- C Triad(これはサイドスリップついでにUSTのbIII Triadです。Aから見たインターバルは#9 5 b7です。)
- Dm Triad(ついでにダイアトニックでもう一個行ったれ、みたいな感じだろうか。ここで一旦の解決感。)
- Bbm Penta(A7でBbm Pentaはオルタードになるペンタです。インターバルはb9 3 b5 b13 M7です。このM7のアウト感はかなり効いていますね。)
- A TriadからBb Triadへ(これはサイドスリップです。サイドスリップとは半音ずらしの事でLageさんは良くやります。冒頭にも出てますね。同じ運指のまま半音上げます。)
- A Hmp5↓(ハーモニックマイナーパーフェクト5thビロウスケールですね。そのスケールの見本の様なフレーズ。出始めの頃はこういったマイナー感あるフレーズ多かったと思います。)
- G Lydb7th(リディアンb7thスケールですね。そのままですが4拍目の裏でDmのルートに解決してるのがバシッと言い切ってる感じで良いです。ここまでフレーズ紡いで来たら次の小節もG Lydb7弾いてDmに行きたくなる感じですが、それはやらないのが凄いですよ。)
- D dorian(こっからもう次の展開を弾いています。)
音源を聞くと分かる通り凄いスピードでこれを弾いています。考えながら弾けるスピードでは無いので、凄いとしか言えません。
またトランスクライブしてこういった記事を上げたいと思います。
では!