最近とてもハマって良く弾いているクローズドボイシングを紹介します。
クローズヴォイシングとは
クローズヴォイシングとはボトムとトップが1オクターブ以内に入っているヴォイシングの事を言います。普通のドミソシやそれを転回していって出来るヴォイシングとかですね。
どんな特徴があるのか?
ギターのボイシングの方法と言えばドロップ2、3、2&4、2&3やオープントライアド等基本的にオープンボイシングです。
ギターの場合オープンヴォイシングが多くなる理由としてクローズボイシング(和音の構成音が1オクターブ内)が非常に弾きにくい事が挙げられます。
ドミソシのインバージョンを弾くと分かりますが、最初のドミソシ以外はストレッチが凄すぎてとても弾けない。しかしながらこれがギターの特徴でもあって、例えばピアノでドロップ2を片手で弾こうと思うと最低音と最高音のインターバルが10度となり、かなり手がでかい人ではない限り簡単には弾けないのです。片やクローズヴォイシングはピアノでは片手の中に収まるので弾きやすいのです。
と言う事でクローズヴォイシングはピアノ的なイメージのヴォイシングと言うイメージがあります。ビルエヴァンスやブラッドメルドーの伴奏とソロの音域を見て見るととても近い事が特徴として挙げられますね。
今回紹介するのは、オーソドックスなヴォイシングではなくて代理和音やテンションノート等を使った通常の形からは変化した形です。
オススメのクローズヴォイシング
それでは私が開発した基本的なクローズヴォイシングからテンション等を使用してギターで弾ける形に改変したクローズヴォイシングを弾いてみましょう。
まずはメジャーツーファイブから
基本的にルートを弾きません。その為コード感を感じさせる為にはヴォイスリーディングが非常に大事なので2−5−3−6の進行で紹介していきます。
最初はこれ
とりあえず聴いてみてどうでしょうか。このクローズヴォイシングと言うのは非常にピアノ的に響くと言うかビルエヴァンスやブラッドメルドー、ロバートグラスパー辺りがやりそうなヴォイシングです。凄くロマンチックな響きですね。
次はこれ
これも良い感じ。
最後はこれ
これも結構テンション高いサウンドですが良く弾きます。
次にマイナーツーファイブを紹介します
コード進行は同様にマイナーキーの2−5−3−6です。
最初はこれ
凄く綺麗ですね。
次にこれ
これはG7の部分が半音で当てています。
最後はこれ
最初のツーファイブにMaj7#5の代理コードを使用しています。すっごくコンテンポラリーな響きです。
ギタートリオ的に使用してみましょう
単音を弾いた後にトップノートを残した形でコンピングを入れると言う、現代的なギタートリオのコンピングでこのヴォイシングを使用してみます。このヴォイシングはこのやり方に非常に相性が良く、それゆえコンテンポラリーなジャズギタリストを見て居るとこのヴォイシングを使っている部分が一箇所位は絶対あるかなと言う感じです。上記で紹介したものは必ずトップノートが人差し指で弾くと言うヴォイシングですから、人差し指で終わるフレーズならコンピングでこれを挟めますね。
参考にしてみてください!