ギター紹介です。今回はGibson ES-275です。
Gibson ES-275とは?
これはギブソンが作った新製品のギターなんですが、なるほど市場の意見を汲み取っていて、結構売れそうって言う感じの良いギターです。まずギターの大きさが15.5inchとES-175よりちょい小さい。そして厚みが薄いです。これによって非常に扱い易いですね。もう抱えていてノンストレスと言うか。ジョイントも16フレットからでハイポジも弾きやすかったり、痒いところに手が届きまくっているギターです。
トップ板の厚さはES-175と同じ位ですね、この辺はWestvill Coronaとは大分違う。Coronaよりは鳴りを抑えているって言う印象は無いんですが、Gibsonで合板だと伝統的にハウリングには強いので、やっぱりその辺は積み重なったノウハウもあるのでしょう。
音の方はどっから切り取ってもTHE GIBSONって感じです。もうギブソンらしさを強調しまくってる感じで、どうセッティングしようがとりあえず80点以上のジャズトーンです。セッションとかライブとかで音作りにおいて一から試行錯誤する必要が無いと思うので非常に楽だと思います。更に小さい事によって低音弦が暴れたり、膨らみすぎたりといった、フルアコ特有の問題も無くて、高音弦はブライトな方向に抜けるので、そこも楽だ、と思いました。
しかしなんとなく全体的に明るい感じなので、ES-175とかのダークなトーンってのとはまったく違う感じですね。この辺はボディの小ささも関係あるのかもしれない。しかしサドスウスキーとかWestvillとか寺田製の楽器とはまったく違うギブソントーンなので、今からギブソンの現行品からフルアコ一本選んでって言われたらL-5でもES-175でもなく、これになる人は結構多いのでは無いでしょうか。
取り敢えず非常に良く出来ていると思いましたねー。
もう一本違う個体も見てみよう
こちらはレフティーですね。
グレードアップしていた
そしてグレードアップしているらしいです。
指板がローズウッドに
代表的なのはこれじゃないでしょうか
指板がリッチライトではなくローズウッドになっています。
これかなり大きいんじゃないでしょうか。リッチライトの強度や音質がどうかって事よりも40万位出して買うギターの指板が木屑を接着剤で固めたものだと言う事実は中々購入に踏み切れないものがあります。低価格帯のギターがリッチライト使ってたらコストダウン上手くやったなと関心もするでしょうが、さすがにこれは話が違う気がしますよね。と言う事で普通のローズ指板になっていました。
ブリッジベースが変わった
ブリッジの台座がピッタリくっつくタイプになっています。これはES-175とかも50年代初期のモデルとかはこれなんですが、その後真ん中が空いてる物に変えられてます。単純にトップのアーチに合わせて微妙に削ってフィットさせてく手間とかかかると思うので、こっちのがより良い音しそうな気がします。
ブリッジ駒がチタンに
ブリッジの駒もチタンになっているそうです。ブラス駒の良さもあって、私は今はブラスを選択していますが、チタンはその前の10年間位使っていて、サスティンが長くなってコンプがよりかかる感じになりました。好みですがサスティンが伸びてるってのは音響的には良くなっているし、コンプ感強いと音の粒が揃いやすいので弾きやすいと言えるのかな。
そんな感じでグレードアップしてますね。
しかし今販売されているものが何なのかは私はあまりわかっていませんので、参考までにしていただけると幸いです。