レッスンをやってるといろんな人のギターを弾く機会がある訳ですが
自分でギターの調整してる人の割合は本当に少ないです。
延べ数百人とか教えてきたと思うんだけど多分5%以下なのは間違いない。
しかし弾きにくい、鳴らしにくいギターで練習するのも良い事がありません!
今日は私のギターを良い状態に保つ運用術を紹介します!
まず調整しないで放置してるとどうなる?
ギターと言うのは調整せずに放置していますとネックの状態が動く訳ですね
それにより大体逆反りしすぎちゃって音が詰まりまくりのパツパツになってしまったり
順反りしすぎて弦高が凄く上がってしまったりと言う状態になります。
その状態でもなんか弾きにくいなとか思って弾いてる人は多く居ます。
試しに自分のギター弾いて貰うとこんなに弾きやすいんですか!と言う感じになります。
ちゃんと調整されたギターで練習すると弾きやすいし正しいタッチも身につきますからオススメです。
具体的にギターの状態はどう変わるのか
まず日本には四季があり、外気の湿気に応じて木の水分量が変わります。
これによってネックが動く事になります。
一般的には普通に調整されていれば
- 湿度が低い時期には木が収縮して順反りに
- 湿度が高い時期には木が膨張して逆反りに
なる場合が多いです。
これにどう対して対応するかと言う事ですね。
私がオススメするギター運用方法
今回は私が思う効率的なギターの運用と言うものがありますのでそれを紹介します。
この方法だとネックの反り具合と言う素人では判断しずらい部分が分からなくてもなんとかなります!
まず一度プロにセッティングを出して貰う
いきなり自分でやんねーのかよ!と言われそうですが、すいません。これには理由があります。
大半の人はギターがベストに調整された状態というのを知らないと思うのでそこは一度プロに任せてしまいましょう。
間違ったまま、これから紹介する方法で間違った状態を維持してもしょうがないです。
ですので
具体的にはネックがまっすぐかほんの少し順反りで弦高を下げてもビビらないと言う状態が良い状態と言えます。そしてこの時の弦高の状態をしっかりチェック!
そしたらこの状態をいかにキープしていくか、と言う事ですね。
トラスロッドで調整しよう!
さて、せっかくのベストな状態のギターですが大半のギターは季節でネックが動いてしまいます。
その場合順反りになれば弦高が上がって弾きづらく、逆反りになれば弦高が下がってビビったりします。
ここで変に弦高を調節せずに・・・
と言うのをやってみてください。
そう・・・トラスロッドを回して下さい!
「ほらね・・・恐く無い。」
ギターの構造上ブリッジの弦高調節の部分は勝手に上がったり下がったりしません。
変化があるのはネックの方でそれにより弦高が上がったり下がったりしています。
ですのでそちらを調節すると。
手順としては順反りパターンはこれ
- 例えば調整に出して帰ってきたばかりのベストな状態の時弦高が1.5mmだった。
- それが数ヶ月経ち1.7mmに上がっていた。(つまり0.2mm分順反りした訳ですね)
- そしたらトラスロッドをちょっとだけ締める(1/4回しの半分位です)、締めると言うのは時計回りに回します。
- 足りなかったら翌日にまたちょっと締めて最終的に1.5mmになるまで締める
そしてもう一つの逆反りパターンですね。
- 例えば調整に出して帰ってきたばかりのベストな状態の時弦高が1.5mmだった。
- それが数ヶ月経ち1.3mmに下がっていた。(つまり0.2mm分逆反りした訳ですね)
- そしたらトラスロッドをちょっとだけ緩める(1/4回しの半分位です)、緩めるのは反時計回りに回します。
- 足りなかったら翌日にまたちょっと緩めて最終的に1.5mmになるまで緩める
そんな感じで運用していくととても楽に管理出来ます。
正しく調整出来てれば梅雨時期に逆反りしてビビりがちになり
冬になると弦高上がるのでその都度調整する様な感じです。
ちょっとづつ回す理由はロッドがネックに効いてくるのが時間かかる場合もあるので
回しすぎるとその日はちゃんと仕上がってても翌日逆反りになりすぎてたりするので1日1回1/4回しの半分位が良いと思います。
と言う事ですね。
弦高上がった!下がった!でネック調整じゃなくて弦高いじって対応してると
上手く行かなくてドツボにハマってしまう可能性が高いです(何度もハマってその都度プロにやり直して貰いました。)
それでもなんかダメ・・・
ある。そう言う時もある。
なんでかってギターが狂う要因ってネックだけとも限らないから。
でもこの方法を試してから自分に手に負えない場合はまたリペア屋さんって感じにすれば良いと思いますよ。
是非やってみて下さい!