ギター教室の生徒さんがWestville Coronaを購入したのでじっくり見てみました。
これは凄いギターでした。
Westvilleは渋谷にある楽器店ウォーキンのオリジナルブランドですね。
どんなギターなのか?
これが中々面白いコンセプトのギターでした。
今までもあるのかも知れませんが、知ってる限りでは初めてのコンセプトのギターでした。
その理由を紹介したいと思います!
トップ板の厚さが特徴
まずトップ単板でフローティングPUのギターなんですが、
トップ板が単板で大分厚いです
ES-175の1.5倍、L-5Cとかジョニースミスとかと比べると2倍位。そして恐らくサイド、バックも厚みがありそう、サイズが15インチ位で小さいのに、重量が結構あります。
最初センターブロック入ってるのかと思った位のフローティングPUで単板のフルアコとしては異色な位重いです。
このトップが厚いと言うコンセプトは同じWestvilleのモデルでもある
こちらでも同様ですね。
ハウリングが抑えられています
この構造のメリットは
生鳴りを意図的に抑える事で音のバランスの良さアンプの出音の良さ、ハウリングに強くなる
と言う事でしょう。
そしてトップ単板フローティングPUフルアコ(L-5Cやジョニースミスモデルの様な)の
アコースティック感があってダイナミクスが広い
と言う部分の良いとこ取りした感じです。
既存のフローティングPUのフルアコとは違うコンセプト
このトップ単板のフローティングPUのギターってのはGibsonで言うと
- Johny Smith Model
- L-5C
辺りが代表機種で
他には手工品の超高級品なんかに多いんですが
生音はリバーブ感あって透き通る様な音色で美しかったりするんですが、トップ板が薄く、生鳴りを重視している為にとにかくハウリングします。
実際にプロギタリストとして活動している人でフローティングPUのフルアコがメインギターの人って殆ど居ないんですよね。
まあ扱いは実際難しいですよ。何も対策してないと部屋で弾く程度の音量でハウリングしたりします。
そういった弱点部分を解消しているギターって言う感じなんですがまあ考えるだけなら簡単ですが
実際にここまでのクオリティに機能も音色も持ってくるのは物凄い試行錯誤があったのだろうなと想像されます。
とても良いギターでした!